「え……」



みんなが一斉に時計を見る。

時計の針は5時半前。



本当だ、さっきと変わらない。



「時計が壊れているだけじゃないのか」


大庭君が冷静に言うものの「いや」と霧崎君は頭を振る。





「正確には止まってはいない、ずっと繰り返してる」





言葉の意味が、わからなかった。


青野君はまた頭をがしがしかいて、日下さんは大庭君と霧崎君を交互に見ている。

私も信じられない気持ちで霧崎君を見た。