閉じ込められた?



突然の状況に、どうしていいのかがわからない。


「意味がわかんねぇよ!」


そう叫ぶ青野君を、大庭君が「少し静かにしろ」と叱った。

日下さんは不安そうな顔で、私の横へと駆け寄ってくる。



私も、意味がわからない。

泣きたいわけじゃなかったけど、どうしてこんなことになったのかわからなくて、頭がパンクしそうだった。


 

ガタッ――


不安感と焦燥感が漂う教室に、重い音が響く。

皆がその音源に視線をやると、霧崎君が椅子を持ち上げようとしたところだった。


そのままくるりと向きを変え、窓ガラスに向かう。



もしかして。