「霧崎は何考えてるの? ねえ、信用していいの!?」

それでも何も言えなかった私に悲しみが降りかかる。


どう言ったらいい?

なんて説明するべきなの?


もし本当に私が自殺しようとしてみんなを巻き込んだのなら、どうして?



自分でもわからないよ――



「日下、落ち着くんだ」

私の肩を揺さぶっていた日下さんを止めてくれたのは、大庭君だった。

それでもその瞳は、私に優しい色をしていない。


大庭君の声に日下さんはゆっくりと手を離してくれ、私から少し離れた席に腰を下ろした。


「乾、お前が食糧について何も言わなかったのは仕方がない。目が覚めたばかりだから。だが解せないのは霧崎が口止めしたことだ。お前はそれに賛成したのか?」

そして大庭君は続けて私に質問を投げかける。