私がさっきそうだったように。

一度堰(せき)が切れれば、感情はとめどなく溢れてくる。


きっと頭の良い大庭君もわかってる筈。

青野君の言葉以上のものを、吐露したことを。



それでも、驚いたけれども。

私のように少しでも気が楽になってくれるのなら、いいと思っていた。





ねえ、お兄ちゃんも、そうだったのかな。





教室は静まりかえり、今までとは違う空気が流れていた。

淀んでいるわけではない、冷たいわけでもない。


ただ静寂に包まれ、時計の秒針が繰り返す。