「お前の上から目線に、オレは耐えられねぇ」

私の頭に疑問符が浮かぶより早く。

青野君はいつもより低い声で、そう言った。


日下さんは黙ったまま。

霧崎君も何も言わない。


だからだろうか。



大庭君が大きく息を吸った音が、聞こえた。



「お前なんかに僕の気持ちがわかるか!!」



そして吐き出された息は、何よりもお腹に響く。

私の頭が、かきまぜられてゆく。