「こんなに大量に願い事したって、全部はかなうわけねえじゃん」


手帳のスケジュール欄は見事に真っ白で、メモ帳のページだけがびっしりと箇条書きで埋められていた。


全部を読んでいたら、夜が明けてしまいそうなほど大量だった。


翠の願い事が、読みきれないほど綴られてあった。


そして、更にもう1ページめくったページには、新緑色の水性ペンで、こう、書かれてあった。










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補欠の一球にかける、夏
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