おれはB型のくせに神経質なとこがあって、不安がピークに達した日の夜は、決まって見る夢があった。
昔、通っていた小学校の裏山にある細い獣道を登って行くと、焼け野原みたいなのっぺらぼうの広場があった。
夏場でも緑色の雑草すらあまり見掛けなくて、寂しい雰囲気の場所だ。
そこは放課後の遊び場所になっていて、よく、みんなで秘密基地ごっこをした。
ある日、いつものように遊んでいると、一匹の太った猫がやってきた。
逃げるわけでもなく、そいつはふてぶてしくのしのしと歩いてくるのだ。
捕まえてやる、と追い掛けて行くと、猫は不細工な顔でおれを睨み付け、ただ一度だけ、ブミャアと野太い声で鳴く。
そして、そのまま、またのしのしと歩いて行く。
その跡をおれは必死になって追い掛けるのだけれど、絶対に追い付けなくて、いつも諦めるのだった。
不安が爆発しそうな夜は、なぜかその夢を必ずと言っていいほど、よく見る。
翌日、汗だくでハッと夢から覚めるのだった。
そして、ベッドの中でひどい疲労感に襲われている。
7月19日。
今日も、その夢をみた。
昔、通っていた小学校の裏山にある細い獣道を登って行くと、焼け野原みたいなのっぺらぼうの広場があった。
夏場でも緑色の雑草すらあまり見掛けなくて、寂しい雰囲気の場所だ。
そこは放課後の遊び場所になっていて、よく、みんなで秘密基地ごっこをした。
ある日、いつものように遊んでいると、一匹の太った猫がやってきた。
逃げるわけでもなく、そいつはふてぶてしくのしのしと歩いてくるのだ。
捕まえてやる、と追い掛けて行くと、猫は不細工な顔でおれを睨み付け、ただ一度だけ、ブミャアと野太い声で鳴く。
そして、そのまま、またのしのしと歩いて行く。
その跡をおれは必死になって追い掛けるのだけれど、絶対に追い付けなくて、いつも諦めるのだった。
不安が爆発しそうな夜は、なぜかその夢を必ずと言っていいほど、よく見る。
翌日、汗だくでハッと夢から覚めるのだった。
そして、ベッドの中でひどい疲労感に襲われている。
7月19日。
今日も、その夢をみた。