Re死んだはずの俺は言われた。『あなたもその事故の原因です』


「こ、こんにちは」



俺は校門まで行き、その人に声を掛けていた。



「こんにちは。この学校の先生ですか?」



「いえ、教育実習です」



「そうなんですね」



「何か御用ですか?」



「失礼ですが、アナウンサーの早草 礼子(はやくさ れいこ)さんですよね」



ガラにもなくテンションが上がっている俺。



「知ってくれているんですね」



「もちろん。地元じゃ有名ですから」



温かい風に吹かれ、早草さんの髪が揺れる。



「私、この学校に通ってたの」



「じゃあ卒業生なんですね」



早草さんは少しだけ沈黙した。



「いえ、私の頭の中ではの話です……」



「……えっ」



「気にしないでください。こっちの話です」





この教育実習の先生……。



どこかで……?





「では、失礼します」



「あっ、失礼します」



何故か一瞬、懐かしい感覚が通り過ぎたような気がした。





「せんせー!」





後ろから美樹本が俺を呼ぶ声が聞こえる。



新藤も一緒だった。





「おう!」





俺は振り返り、二人の元へ歩いていく。





その姿を、立ち去りながら早草 礼子は見ていた。





「おーい! 早草君!」





「収録始まるよ! 早く乗って!」





テレビ局の車が迎えに来ていた。





「すいませーん!」





そして彼女は学校を後にした。





季節は移り変わろうとしている。





枯れ葉は、それをそっと告げていた。