礼真「んっ…マキシ、くすぐったい」
マキシ「どこ?ここ?」
礼真「っ!…やっ」
マキシ「ほら、こっちもっと寄りかかっていいよ」
礼真「ぅ…ん、っん、マキシ」
マキシ「なに?嫌?もう止める?」
礼真「うーっやめ…ないで…」
マキシ「いーよ、いくらでも。眠くなったら寝ちゃってもいいからね」
礼真「…うん、なっマキシってさ」
マキシ「なに?」
礼真「なんかさ、俺がばーんって…ん、やっても、ふわんってさ…全部受け止めてくれるだろ?」
マキシ「当たり前でしょー」
礼真「俺が怒ってても?」
マキシ「かわいーからねー」
礼真「すげー面倒くさいこと言っても?」
マキシ「面倒くさい分、いっぱい話せるからねー」
礼真「っ…ん…ソコ…」
マキシ「ここ?気持ちい?」
礼真「ん…マキシさ、本当に…さ、成層圏から…落ちても受け止めてくれそ…う…」
マキシ「…成層圏?」
礼真「う…ん…zzzz…」
マキシ「あっ寝ちゃったー今日ハードだったもんねー、おやすみ……成層圏かぁー」
一週間後…。
マキシ「はーい!注目ー!」
礼真「なに?それ?」
マキシ「ホワイトボード、社長んとこから借りてきた」
礼真「ホワイトボードはわかるけど、朝日不動産から?1階から持って上がってきたん?なんで?」
マキシ「成層圏から落下した礼真を受け止めるためのシミュレーションが完成しました!」
礼真「……?」
マキシ「…?…成層圏から落下した礼真を受け止めるシミュレーション完成しましたー!」
礼真「は?」
マキシ「ま?」
礼真「シミュレーション?なにそれ?」
マキシ「1週間前に礼真が言ったじゃん、成層圏から落ちても受け止めてくれそうって。だからーそのときに備えてシミュレーションしました!」
礼真「は?え?」
マキシ「じゃ説明始めるねーまず条件を決めないと計算できないから」
礼真「ちょ、待って、何始まるの?」
マキシ「うん、まずは前提を定義するからね。成層圏の高度2万メートルから、体重62キロのレイマが初速度ゼロで自由落下するって仮定する。レイマの重さは62.15キロなんだけど、ここは62で計算させてもらうね」
礼真「いや、なんで俺の体重そんなに細かく知ってるんだよ」
マキシ「レイマのことだから」
礼真「ちょっと怖いんだけど」
マキシ「それは、置いといてー。こっちこっち」
礼真「あーホワイトボード?なに?」
マキシ「物理が苦手なレイマにもわかるように、ここから、書きながら説明していくねー。最初は空気抵抗を無視して単純化する。位置エネルギーが運動エネルギーに変わるから、mghイコール2分の1mv二乗。両辺のmが消えるから、落下速度だけならレイマの体重は関係ない」
礼真「お前、文系なめんな。ホワイトボードに書いたからってわかるようになんねーよ」
マキシ「えー?いやいや、大丈夫、大丈夫。ここからだから。これで計算すると、地表に到達するときの速度は秒速約626メートル。時速にすると約2,250キロ。落下時間は約64秒。ね?」
礼真「ね?じゃねーよ」
マキシ「ただし、これは真空だった場合ね。実際には大気があるから、こんな速度では地表まで来ない」
礼真「…あーうん…」
マキシ「ここね、Fᴅ=½ρCᴅAv²。エフ・ディー・イコール、2分の1ロー・シー・ディー・エー・ブイ二乗。ローが大気密度、シー・ディーが抗力係数、エーがレイマの進行方向に対する投影面積、ブイが速度」
礼真「何語?日本語?」
マキシ「日本語!物理語!でねっ、問題は大気密度が一定じゃないこと。高度2万メートルと地表付近じゃ全然違う。だから『終端速度はこれ』って1個の数字を入れて終わりにはできないわけ。高度ごとの大気密度を入れて、運動方程式を時間刻みで数値積分する」
礼真「へー…」
マキシ「あとレイマは人間と形はほぼ同じだけど、中身は人体じゃないでしょー。62キロしかないし、質量分布も違う。だから人体の落下データをそのまま使うと誤差が出る」
礼真「あーそれはなんとなくわかる」
マキシ「うんうん、それで仰向け、うつ伏せ、頭から、足からの4パターンで計算した。姿勢によって投影面積と抗力係数が変わるから、地表付近での速度も変わる」
礼真「俺、4回落とされたってことね」
マキシ「シミュレーションだから!で、ここからが本題」
礼真「まだあんのかよ」
マキシ「地上で俺が待ってて、落ちてきたレイマをそのまま腕で受け止める方法は却下」
礼真「なんだ、できねーって結論か。わかった」
マキシ「いやいや、できないでは済まないよね!レイマは成層圏から落ちてんだから!」
礼真「落ちてないけどな」
マキシ「聞いて聞いて!でね!問題は速度じゃなくて、レイマを何秒、何メートルで停止させるかなんだよ。運動量をゼロにするまでの時間が短いほど、レイマにも俺にも大きな力がかかる」
礼真「うー…ん…?」
マキシ「例えば地表付近で秒速55メートルまで減速してたとしても、62キロなら運動エネルギーは約94000ジュールある。それを腕の動く範囲だけで止めようとしたら、レイマを受け止めるんじゃなくて、俺がレイマを壊すことになる」
礼真「ダメじゃん」
マキシ「そう!だから、ワタクシ発想を逆にしてみました!」
礼真「いや、そんなキラキラした目で見られても、わかんねーから」
マキシ「レイマを俺のところまで落とさなきゃいい」
礼真「ごめん、マジでなに言ってるかわからん」
マキシ「俺が迎えに行く」
礼真「っ!?」
マキシ「落下中のレイマと同じ方向へ俺も加速して、接触する直前に速度を同期させる。」
礼真「…っ…うん」
マキシ「レイマが秒速50メートルで落ちてるなら、俺も秒速50メートルで落ちれば、俺から見たレイマの相対速度はほぼゼロになる。相対速度がゼロなら、抱えた瞬間にレイマを急停止させる必要がない。まず安全に捕まえられる」
礼真「うん…」
マキシ「で、捕まえたあと、二人一緒に減速する」
礼真「…うん」
マキシ「ここで必要になるのが停止距離。速度の2乗を2倍の減速度で割れば、最低限必要な減速距離が出せる。だから俺が2人分の質量を抱えた状態で出せる減速度が分かれば、逆算して何メートル以上の高度でレイマを捕まえればいいか決められる」
礼真「うん」
マキシ「つまり重要なのは、地面に落ちたレイマをどう受け止めるかじゃない。ってここ、見てー」
礼真「見てる、見てる」
マキシ「俺じゃなくてっここ!ホワイトボード見て!大事なとこだから!俺がどの高度まで迎えに行けば、レイマを安全に連れて帰れるか」
礼真「うん」
マキシ「そこを計算すればいいわけ。ここね!で、ほら!もう大丈夫」
礼真「うん」
マキシ「レイマが成層圏から落ちても、俺が途中まで迎えに行けば受け止められるよ」
礼真「…うん…」
朝日不動産。
若葉「あれー?ホワイトボードがない。午後から使うのに。社長ーホワイトボード知りません?」
朝比奈「あーマキシくんに貸したよ」
若葉「えー?なんに使うんですか?」
朝比奈「知らないよ、貸してって言われただけだから」
若葉「いつ、返ってくるですか?」
朝比奈「さぁ?」
若葉「午後から使うんですよ!会議するって言ってましたよね?」
朝比奈「あーそうだったー」
若葉「もー!返してもらってきますね!」
朝比奈「はいはい、いってらっしゃい」
マキシ「ね?完璧なシミュレーションでしょ!これでいつでも、成層圏から落ちても大丈夫だからね!」
礼真「ん……。まぁ落ちる予定はないけどな」
若葉「マキシさん!」
礼真「うぉ!」
マキシ「わ!なに?若葉ちゃん。社長ならいないよ」
若葉「マキシさん!私がいつも社長を探している事務員だと思わないでくださいよ!」
マキシ「あれ?違うの?」
礼真「マキシ!」
若葉「違います!今日は、それ!ホワイトボードです!」
マキシ「ま?」
若葉「もういいですか?うちも使うんで」
礼真「ごめんね、いいよー持って帰って」
若葉「ありがとうございま…す。ってなんか、両面いっぱい書いてる…VとかAとか…日本語?」
マキシ「ここにも、文系がいたー」
礼真「うるせーよ」
マキシ「もう、終わったからいいよー。消すねー」
礼真「あっ!待って!」
マキシ「なに?」
礼真「ごめん、ちょっと写真撮る」
マキシ「え?写真?これ見づらいでしょ?きれいなデータであげるよ」
礼真「いや、これがいいから」
マキシ「ふーん?どうぞ、裏も?」
礼真「裏も!はい、もういいよ」
マキシ「っと、はーい、消したよー。どうぞ」
若葉「はーい、じゃ。おじゃましましたー!」
マキシ「社長によろしくー」
若葉「はいっ。…っ!うわぁーっ誰かー!」
マキシ「どうした?」
礼真「なに?」
若葉「これ!重い!階段っムリ」
マキシ「重い?俺、一人で持って上がってきたよー」
礼真「貸して」
若葉「はい」
礼真「軽いよ」
マキシ「若葉ちゃーん、大げさー」
若葉「は?いやいや私がか弱い女子だってことを差し引いても重いですって!」
朝比奈「春山さん、どうしたー?遅いから様子見に来たよー」
若葉「あ!社長!これ!持ってください」
朝比奈「ホワイトボード?」
マキシ「どーぞ」
朝比奈「っ!うわ!重!春山さーん、おじさんにこんなん持たせたらダメだよー」
マキシ、礼真「「?」」
若葉「ほらー!社長も重いって!重いんですよー!」
マキシ「そうかなー?まあ、いいか。俺らが借りたから俺らが運ぶよ」
礼真「借りたの、マキシな!混ぜるな」
マキシ「えー、レイマために借りたのにー」
礼真「あれじゃね?マキシの思い込みの重さがホワイトボードに乗り移ってんじゃねーの?」
マキシ「それを言うなら愛の重さって言ってよー」
礼真「確かにそれは重い」
マキシ「けど、受け止めてくれるんだよねー」
礼真「さぁどうだろうなー」
マキシ「えーそんなこと言ってぇ。受け止めてくれるクセに」
若葉「ベタベタに甘いふざけたことしゃべりながら、ゲロ重いホワイトボード軽々持って、余裕で階段下りて…なんかムカつきます」
朝比奈「まあまあ、仲良くていいじゃない?運んでくれるんだし」
若葉「そうなんですけど……イケメンリア充め!」
See you next beat!
マキシ「どこ?ここ?」
礼真「っ!…やっ」
マキシ「ほら、こっちもっと寄りかかっていいよ」
礼真「ぅ…ん、っん、マキシ」
マキシ「なに?嫌?もう止める?」
礼真「うーっやめ…ないで…」
マキシ「いーよ、いくらでも。眠くなったら寝ちゃってもいいからね」
礼真「…うん、なっマキシってさ」
マキシ「なに?」
礼真「なんかさ、俺がばーんって…ん、やっても、ふわんってさ…全部受け止めてくれるだろ?」
マキシ「当たり前でしょー」
礼真「俺が怒ってても?」
マキシ「かわいーからねー」
礼真「すげー面倒くさいこと言っても?」
マキシ「面倒くさい分、いっぱい話せるからねー」
礼真「っ…ん…ソコ…」
マキシ「ここ?気持ちい?」
礼真「ん…マキシさ、本当に…さ、成層圏から…落ちても受け止めてくれそ…う…」
マキシ「…成層圏?」
礼真「う…ん…zzzz…」
マキシ「あっ寝ちゃったー今日ハードだったもんねー、おやすみ……成層圏かぁー」
一週間後…。
マキシ「はーい!注目ー!」
礼真「なに?それ?」
マキシ「ホワイトボード、社長んとこから借りてきた」
礼真「ホワイトボードはわかるけど、朝日不動産から?1階から持って上がってきたん?なんで?」
マキシ「成層圏から落下した礼真を受け止めるためのシミュレーションが完成しました!」
礼真「……?」
マキシ「…?…成層圏から落下した礼真を受け止めるシミュレーション完成しましたー!」
礼真「は?」
マキシ「ま?」
礼真「シミュレーション?なにそれ?」
マキシ「1週間前に礼真が言ったじゃん、成層圏から落ちても受け止めてくれそうって。だからーそのときに備えてシミュレーションしました!」
礼真「は?え?」
マキシ「じゃ説明始めるねーまず条件を決めないと計算できないから」
礼真「ちょ、待って、何始まるの?」
マキシ「うん、まずは前提を定義するからね。成層圏の高度2万メートルから、体重62キロのレイマが初速度ゼロで自由落下するって仮定する。レイマの重さは62.15キロなんだけど、ここは62で計算させてもらうね」
礼真「いや、なんで俺の体重そんなに細かく知ってるんだよ」
マキシ「レイマのことだから」
礼真「ちょっと怖いんだけど」
マキシ「それは、置いといてー。こっちこっち」
礼真「あーホワイトボード?なに?」
マキシ「物理が苦手なレイマにもわかるように、ここから、書きながら説明していくねー。最初は空気抵抗を無視して単純化する。位置エネルギーが運動エネルギーに変わるから、mghイコール2分の1mv二乗。両辺のmが消えるから、落下速度だけならレイマの体重は関係ない」
礼真「お前、文系なめんな。ホワイトボードに書いたからってわかるようになんねーよ」
マキシ「えー?いやいや、大丈夫、大丈夫。ここからだから。これで計算すると、地表に到達するときの速度は秒速約626メートル。時速にすると約2,250キロ。落下時間は約64秒。ね?」
礼真「ね?じゃねーよ」
マキシ「ただし、これは真空だった場合ね。実際には大気があるから、こんな速度では地表まで来ない」
礼真「…あーうん…」
マキシ「ここね、Fᴅ=½ρCᴅAv²。エフ・ディー・イコール、2分の1ロー・シー・ディー・エー・ブイ二乗。ローが大気密度、シー・ディーが抗力係数、エーがレイマの進行方向に対する投影面積、ブイが速度」
礼真「何語?日本語?」
マキシ「日本語!物理語!でねっ、問題は大気密度が一定じゃないこと。高度2万メートルと地表付近じゃ全然違う。だから『終端速度はこれ』って1個の数字を入れて終わりにはできないわけ。高度ごとの大気密度を入れて、運動方程式を時間刻みで数値積分する」
礼真「へー…」
マキシ「あとレイマは人間と形はほぼ同じだけど、中身は人体じゃないでしょー。62キロしかないし、質量分布も違う。だから人体の落下データをそのまま使うと誤差が出る」
礼真「あーそれはなんとなくわかる」
マキシ「うんうん、それで仰向け、うつ伏せ、頭から、足からの4パターンで計算した。姿勢によって投影面積と抗力係数が変わるから、地表付近での速度も変わる」
礼真「俺、4回落とされたってことね」
マキシ「シミュレーションだから!で、ここからが本題」
礼真「まだあんのかよ」
マキシ「地上で俺が待ってて、落ちてきたレイマをそのまま腕で受け止める方法は却下」
礼真「なんだ、できねーって結論か。わかった」
マキシ「いやいや、できないでは済まないよね!レイマは成層圏から落ちてんだから!」
礼真「落ちてないけどな」
マキシ「聞いて聞いて!でね!問題は速度じゃなくて、レイマを何秒、何メートルで停止させるかなんだよ。運動量をゼロにするまでの時間が短いほど、レイマにも俺にも大きな力がかかる」
礼真「うー…ん…?」
マキシ「例えば地表付近で秒速55メートルまで減速してたとしても、62キロなら運動エネルギーは約94000ジュールある。それを腕の動く範囲だけで止めようとしたら、レイマを受け止めるんじゃなくて、俺がレイマを壊すことになる」
礼真「ダメじゃん」
マキシ「そう!だから、ワタクシ発想を逆にしてみました!」
礼真「いや、そんなキラキラした目で見られても、わかんねーから」
マキシ「レイマを俺のところまで落とさなきゃいい」
礼真「ごめん、マジでなに言ってるかわからん」
マキシ「俺が迎えに行く」
礼真「っ!?」
マキシ「落下中のレイマと同じ方向へ俺も加速して、接触する直前に速度を同期させる。」
礼真「…っ…うん」
マキシ「レイマが秒速50メートルで落ちてるなら、俺も秒速50メートルで落ちれば、俺から見たレイマの相対速度はほぼゼロになる。相対速度がゼロなら、抱えた瞬間にレイマを急停止させる必要がない。まず安全に捕まえられる」
礼真「うん…」
マキシ「で、捕まえたあと、二人一緒に減速する」
礼真「…うん」
マキシ「ここで必要になるのが停止距離。速度の2乗を2倍の減速度で割れば、最低限必要な減速距離が出せる。だから俺が2人分の質量を抱えた状態で出せる減速度が分かれば、逆算して何メートル以上の高度でレイマを捕まえればいいか決められる」
礼真「うん」
マキシ「つまり重要なのは、地面に落ちたレイマをどう受け止めるかじゃない。ってここ、見てー」
礼真「見てる、見てる」
マキシ「俺じゃなくてっここ!ホワイトボード見て!大事なとこだから!俺がどの高度まで迎えに行けば、レイマを安全に連れて帰れるか」
礼真「うん」
マキシ「そこを計算すればいいわけ。ここね!で、ほら!もう大丈夫」
礼真「うん」
マキシ「レイマが成層圏から落ちても、俺が途中まで迎えに行けば受け止められるよ」
礼真「…うん…」
朝日不動産。
若葉「あれー?ホワイトボードがない。午後から使うのに。社長ーホワイトボード知りません?」
朝比奈「あーマキシくんに貸したよ」
若葉「えー?なんに使うんですか?」
朝比奈「知らないよ、貸してって言われただけだから」
若葉「いつ、返ってくるですか?」
朝比奈「さぁ?」
若葉「午後から使うんですよ!会議するって言ってましたよね?」
朝比奈「あーそうだったー」
若葉「もー!返してもらってきますね!」
朝比奈「はいはい、いってらっしゃい」
マキシ「ね?完璧なシミュレーションでしょ!これでいつでも、成層圏から落ちても大丈夫だからね!」
礼真「ん……。まぁ落ちる予定はないけどな」
若葉「マキシさん!」
礼真「うぉ!」
マキシ「わ!なに?若葉ちゃん。社長ならいないよ」
若葉「マキシさん!私がいつも社長を探している事務員だと思わないでくださいよ!」
マキシ「あれ?違うの?」
礼真「マキシ!」
若葉「違います!今日は、それ!ホワイトボードです!」
マキシ「ま?」
若葉「もういいですか?うちも使うんで」
礼真「ごめんね、いいよー持って帰って」
若葉「ありがとうございま…す。ってなんか、両面いっぱい書いてる…VとかAとか…日本語?」
マキシ「ここにも、文系がいたー」
礼真「うるせーよ」
マキシ「もう、終わったからいいよー。消すねー」
礼真「あっ!待って!」
マキシ「なに?」
礼真「ごめん、ちょっと写真撮る」
マキシ「え?写真?これ見づらいでしょ?きれいなデータであげるよ」
礼真「いや、これがいいから」
マキシ「ふーん?どうぞ、裏も?」
礼真「裏も!はい、もういいよ」
マキシ「っと、はーい、消したよー。どうぞ」
若葉「はーい、じゃ。おじゃましましたー!」
マキシ「社長によろしくー」
若葉「はいっ。…っ!うわぁーっ誰かー!」
マキシ「どうした?」
礼真「なに?」
若葉「これ!重い!階段っムリ」
マキシ「重い?俺、一人で持って上がってきたよー」
礼真「貸して」
若葉「はい」
礼真「軽いよ」
マキシ「若葉ちゃーん、大げさー」
若葉「は?いやいや私がか弱い女子だってことを差し引いても重いですって!」
朝比奈「春山さん、どうしたー?遅いから様子見に来たよー」
若葉「あ!社長!これ!持ってください」
朝比奈「ホワイトボード?」
マキシ「どーぞ」
朝比奈「っ!うわ!重!春山さーん、おじさんにこんなん持たせたらダメだよー」
マキシ、礼真「「?」」
若葉「ほらー!社長も重いって!重いんですよー!」
マキシ「そうかなー?まあ、いいか。俺らが借りたから俺らが運ぶよ」
礼真「借りたの、マキシな!混ぜるな」
マキシ「えー、レイマために借りたのにー」
礼真「あれじゃね?マキシの思い込みの重さがホワイトボードに乗り移ってんじゃねーの?」
マキシ「それを言うなら愛の重さって言ってよー」
礼真「確かにそれは重い」
マキシ「けど、受け止めてくれるんだよねー」
礼真「さぁどうだろうなー」
マキシ「えーそんなこと言ってぇ。受け止めてくれるクセに」
若葉「ベタベタに甘いふざけたことしゃべりながら、ゲロ重いホワイトボード軽々持って、余裕で階段下りて…なんかムカつきます」
朝比奈「まあまあ、仲良くていいじゃない?運んでくれるんだし」
若葉「そうなんですけど……イケメンリア充め!」
See you next beat!



