拝啓、透明な夏に生きていた君へ。

君はいつも、陽光に満ちた向日葵に似た笑顔をその顔に咲かせていた。その笑顔の裏にある影に気づきもせず、ただそんな彼女を瞳に映していた自分自身が今は恨めしくて仕方ない。

そのせいで彼女は14歳の初夏、薫風に攫われて消えていったんだ。

彼女の記憶に思いを馳せるたび、自分がいかに幸せになってはいけない人間であるかを突きつけられる。彼女を救えなかった俺に、幸せになる資格なんてないのだ。

君が消えていった理由は俺にある。

だから、だから、俺はその罪を背負って生きていかなくちゃいけない。贖罪に身を沈めながら明日を紡いでいかなければいけない。

この罪が消える、その日まで。