「絶対に死なないでね」と、君がそう言ってくれたから。〜未来へ進むため、僕と彼女の一歩目~

 昼休み。
 結局、良い居場所が見つからなくて、最初に食べていたところに戻ってきた。
「……榊(さかき)くん!」
「……なに?阿久津(あくつ)さん」
 案の定、彼女はやって来た。
「ごめん!……私、榊(さかき)くんの気持ち、考えてなかったよね。ほんとにごめん。迷惑かけて……」
「別に……。分かってくれたなら、俺は、それで……」
「あー!いたいた!衣彩(いさ)ー!早く来てー!」
 ――良いよ、と言おうとした時、七海(ななみ)が阿久津(あくつ)を呼びに来た。
 さすが、クラスの人気者。
 俺なんかと話してる時間はないらしい。
「あー……。うん、分かった。……ごめんね、榊(さかき)くん。またね」
 またね、って……。
 また来るつもりなのかよ。
 さっきの、「榊(さかき)くんの気持ち考えてなかった」とかいうのはどこに行ったんだよ……。