「絶対に死なないでね」と、君がそう言ってくれたから。〜未来へ進むため、僕と彼女の一歩目~

 阿久津(あくつ)さんは、そこで一度、話すのをやめた。
 きっと、話したくないことなのだろう。
 きつく握った手が、震えている。
 ずっと一点を見つめていた瞳が、こちらを向く。
「…………それでね――」