消えたい君の守り方。

水面が陽光を集めてキラキラと瞬き、太陽から放たれる柔らかい黄金色が波を通り抜けて砂浜に温もりを落としている。
そんな晴れやかな情景から視線を移し、佑月の方に目をやった。

「ねぇねぇ、ちょっと手借りていい?」

佑月は不思議そうに首を傾げながらも首肯してくれた。それを確認してから貴方の手を取って私の手と合わせる。

「前から思ってたけど、佑月と私の手って大きさがぴったり同じなんだね」
「そういえば、朝陽ともボクは手の大きさが同じだったな。それを確かめるのが何となく好きで、よく手を合わせて遊んでたんだ」
「私もずっと探してる人と遠い昔に似た遊びをしてたよ。四人そろって同じとか不思議だね」

笑いながらそんな返答をした直後、それがどんなに鈍感な思考だったか思い知った。だって、四人全員がまったく同じ大きさの手をしているなんてあまりに不自然だ。もっとも自然な結論は他にあるはず。

「じゃあ、もしかしたら朝陽は…………!」

ハッとした表情を浮かべた佑月がそう叫ぶ。私も、その言葉が意味する真実を悟っていた。
言葉を返そうとした瞬間、視界がぐらりと揺れて私の瞼はゆっくりと落ちていった。意識を失う寸前、貴方までもが突然眠りに落ちるように地面へ崩れ落ちるのが見えた。