⚠️R15軽微⚠️
後半、軽微な描写が入ります。
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「……っ、煌人っ……止まんない……っ……大好き……」
風太の囁くような声が、俺の頬にも首にも落ちてくる。それこそ、あちこちに。
俺のラインに沿うように、風太がぴったりと乗っかってる。
俺の上で熱くなってる背中を撫でながら、トン……トン……と静かに叩く。
そのまま肩を軽く掴み、グッと押し離す。
肩で息をする風太が
据わったような目で俺を見ている。
熱を帯びて、
少し充血してる。
俺、もう限界っす。
だかしかし――。
「風太。ちょっと待って。」
「……なんだよ、またお預けか?」
小さな舌打ちが聞こえた。
宥めるように
風太のふわふわの髪に手を置く。
「まさか。そんな余裕ありませんて。ただ、確認しておきたいことあるので。」
「あ?オールOK!!よし、もう止めんな?」
ゴソゴソッ……
また俺の首に顔を埋めようとする。
「コラコラコラ。大事なことなので、ステイ。」
「うるっさいなぁ……なんなん?」
「ごめん、て。ちょっと俺から降りてください。」
「チッ!!……超うぜぇ!!」
俺の胸に一撃を与え、
風太が渋々、床に座る。
ふてくされてあぐらをかいて。
足全体で貧乏ゆすり。
ほんっとこの子ったら。
荒くれ者で可愛すぎやしませんか?
ふっと、つい口元が緩む。
「笑ってねーで、早くしろや。」
「はいはい。怖い怖い。クスッ。」
立ち上がり、棚の引き出しから紙袋を取り出す。
「あ、風太、そこのベッドに座ってください。床じゃ冷えますから。」
「ベッドに!」
「何をいまさら。他意はないんでご安心を。」
「……他意ないんかよ。」
「今はない。その後は知りませんけどね。」
「いちいち拾うなや。聞き流せ、バカ!」
クスクスと笑いながら紙袋を風太の膝に置く。
「さ、開けてください。」
風太の横に腰掛ける。
「なにこれ。色的にプレゼントではなさそう……?」
「そうできたら良かったけど、勢い必要だったんで……。無機質ですみませんね。」
「ふーん?」
カサッ……
「!?」
ガサガサッ!!
「ななな、なんだこれは!?」
紙袋に顔を突っ込む風太に、つい吹き出してしまう。
「ブハッ!!何って、アレとアレですよ。」
「アレ第一号は分かる!この第二号はなんなんだよ。」
「それこそ無いと怪我しますよー?」
「怪我?」
「やっぱりね……。」
肩を竦め、紙袋を手に取る。
立ち上がり、また棚に戻す。
「やっぱりってなんだよ。」
背中に風太の声がぶつかる。
「話し合いましょう。俺の考えも伝えたいし。」
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「……それ、マジ?」
カタカタ……と手が震える。
その手を煌人の手が包み込む。
「マジっす。」
「そか。俺、なんも分かってなかった。えっと……ありがとう?」
「ありがとうって。」
「ありがとう、だ。先に教えてくれてマジ感謝。」
笑う煌人を抱きしめる。
その肩越しの窓の外は、嫌味なほどの晴天だ。
クソムカつく。俺の未熟さを笑ってんのか?
「風太、ゆっくりでいいじゃないですか。俺は無理に進めたりしたくないです。風太はどう思いますか?」
素直に従いたくない。
だけどそれが一番だって自分では分かってるんだ。
「……うん。俺もそう思う。だけど今よりもっと近づきたいって思ってるんだよ、俺は。」
悔しい。
なんなんだよ。
俺は近づきたくて触れたくて
もう本当に本当に限界なんだよ。
なのに、なんなんだよ。
俺を抱きしめる煌人の腕にキュッと力が入る。
「風太!楽になりましょう!」
「楽……ってなんだ?」
「こっからは俺に任せてくれませんか?」
「あ、うん。まあ、いいけど?」
煌人の腕が
俺を抱きかかえたまま
二度、三度、ゆらゆらと揺れる。
四度目、
コロンと背中から転がされる。
「な、なに?何すんの?」
「うん。嫌かもしれないけど、きっと風太はすごく楽になります。ごめんね。」
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風太の滑らかな首筋に
吐息を落とす。
怖がらないで。
風太、どうか怖がらないで。
俺なりに精一杯、衝動を抑え込む。
唇で触れながら、
風太のシャツの裾へ
手のひらを這わせる。
「はっ……」
風太の口から漏れる声に
少しホッとする。
シャツの裾を捲りあげ、
指先を滑り込ませる。
吸い付くような肌に
意識を持っていかれそうだ。
服越しとは違う熱さ。
触れれば触れるほど
熱く湿っていく。
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「あのぅ……風太さん?」
俺に背中を向けたまま窓の外をみている風太を呼ぶ。
そのフワフワの後頭部は何を思ってるんでしょうか。
嫌だったかな。
怖かったかな。
俺なりに考えたことなんです。
風太が少しでも満たされる方法はこれしかないんじゃないかって。
ベッドの上で膝を抱えてちょこんと座る
その背中を見つめる。
「…………った。」
「ん?何か言いました?」
「気持ちよかったって言った!」
クッと、俺の口から笑いがこぼれ落ちる。
安心と可愛さと嬉しさと。
セットの笑い。
「あの、さ!俺もやった方がいい?」
風太の髪がふわっと揺れる。
顔は見えない。
だけど後頭部の向こうに見えるんだ。
険しい眉間をしながら少し口を尖らせた顔がさ。
頬は真っ赤になってるんだろう?
「んー。お任せします。」
「なんだよそれ。
一人で余裕ぶっこいてやんの!」
一言、一言、
風太から聞こえる度に
その髪がフワッと揺れる。
可愛い。
守ってたい。
いつも笑ってて欲しい。
でもたまに怒って欲しい。
ふくれっ面の頬を突っつきたい。
俺、風太のためなら何だってやりますよ。
「そうそう、風太、クリスマスイベントにゾンビ復活ですよ。」
「えっ。」
ほんの少しだけ風太がこちらを振り返る。
「俺、風太と一緒にやりたいんですけど。」
「ふ……ふーん?やってやらなくもないけど?」
なんなんだ、この可愛い生き物は。
こりゃ、みんな欲しがるはずですね。
分かります。
あげませんけどね。
誰にも。
「資料集めにオカルト部行きましょう。鍵を借りて堂々と。――上手くすりゃ、風太の居場所も復活になりますよ。」
風太は窓の外を眺めたまま何も言わない。
喜ぶと思ってたからちょっと拍子抜け。
「風太?聞いてますか?」
「聞いてるよ。」
「風太の居場所、作りましょうね。」
「俺、もう、オカルト部には行かねえよ。」
「え?」
「オカルト部には行かない。お前が俺の居場所になれって言ってんの!」
大きく髪が揺れる。
風太が俺を振り返ってニカッと笑う。
その笑顔は出会った時と同じ笑顔だ。
違うのは、
俺を見る瞳が
くるんっと
惜しみなく輝いてるとこかな。
「はい、よろこんで。365日、年中無休でなりますよ。毎日写真だけ撮らせてくださいね。」
「写真?」
「風太の日めくりカレンダー作るんで。」
「毎日めくってるの想像したら、ビジュ的に相当キツイな。おえぇ……」
「毎年欲しいんです。ずっと。」
「そのうち日めくりジジイになるけどいいの?」
「ジジイの風太っ♡最高ですっ!」
「ほんっとバカだな!」

――完――



