∞8《インフィニティ・エイト》

 今日一日、ソラの様子はどこかおかしかった。

 いつも通り星の話をしてくれたけれど、どこか上の空だったし、話しかけても、短く返事をするばかりだ。

 今日はいつもよりリクと話していること多くない? と聞かれたけど、そのせいかな。

 ループのことでリクと話す時間はあった。

 私とリクも幼なじみだし、普段から特に意味もない雑談をしている。

 今更気にすることじゃないよね。

 それなのに、ソラの態度は明らかに変わっていて。

 まるで、何かを我慢しているみたいに、ぎこちない。

「ソラ?」

「……なに?」

 少し間を置いて、ソラは短く返事をした。

 暗がりのせいで表情ははっきりと見えないけれど、何かを飲み込むように唇を引き結んでいるのが分かった。

 しばらく沈黙が続いた後、私は意を決して口を開いた。

「ソラ。私、今日はずっとソラに話したかったことがあるの」

「……なに?」

「私たち……何度も八月八日を繰り返してる」

 ソラの瞳が、わずかに揺れる。