∞8《インフィニティ・エイト》

 視界の中に広がるのは、淡く輝く天の川だった。

 肉眼では見ることのできない細かい星も見ることができる。

「……すごい、きれいだね」

「いま望遠鏡を合わせているこの位置で、天の川の上の方に見えるのがこと(・・)座のベガ。いわゆる織姫星。反対側の明るい星が、わし座のアルタイル。彦星だよ」

 ソラは【よくわかる、こどもの星座図鑑】を片手に説明してくれる。

 ソラが星を好きになったルーツだという本だ。

「懐かしいな。その本、まだ大事にしていてくれたんだ」

「…………うん」

 ソラの笑顔は不自然で、答えもぎこちない。

 なんだろう。やっぱり、ソラらしくないな。

 リクはシートを広げて座り、ポテトスナックをバリバリ食べている。