∞8《インフィニティ・エイト》

「……ねえ、夏美。夏美は今日、リクと二人だけでよく話してるよね。今朝早くにリクが夏美のところに行ったみたいだし、さっきもリクの様子が変だったし。夏美に何かコソコソ言っていたよね」

 何気なく言われたその言葉に、一瞬だけ考えた。

 リクは今朝、ループの話をしに来ただけ。

 その後もループのことを相談していただけ。

「私とリクが話すのって、いつものことだよね。ソラともリクとも、子どもの頃からずっと毎日、なにかしら話ししてるじゃん」

「……それは、そうなんだけど。そうじゃなくて」

 ソラはなにか言いたそうなのに、それ以上言わなかった。

 けれどその微妙な間に、何か引っかかるものを感じる。

「ソラ?」

「……いや、なんでもないよ」

 なんでもないふうには聞こえない。

 でも、聞いても答えてくれない。

 ソラは曖昧に笑って、棚から適当なお茶を手に取った。

 なんか……具合が悪いんじゃなくて、機嫌悪い?

 会計を終えて、コンビニの前でアイスのフタを開ける。

 今回も星ポポロは入っていなかった。

 私は一つをピックで刺してソラに差し出す。

「ソラもポポロ食べてみない? レモン味すごくおいしいよ」

「……お腹空いてないから。夏美、アイス好きでしょ。一人で食べなよ」

 どこか寂しそうに言う。

 笑顔もぎこちなくて、ソラらしくない。