∞8《インフィニティ・エイト》

 今日は午前中から三人で集まって、テレビゲームでゴーカートバトルをしていた。

 プレイヤーとNPC合わせて八人でコースを走り順位を競うシンプルなルールのゲームだ。

 アカウントがあれば、ゲーム内コインで自分の車体を改造できる。

 重量アップ、スピードアップ耐久性アップ、どのキャラを操縦席に座らせるかでもかなり操作性が変わる。

 普段からこのゲームをやりこんでいるリクが圧倒的に強いのは当然だった。
 
 いつも通りの、賑やかで楽しい時間。

 ──けれど、これが七回目の八月八日だと知っているのは、私とリクだけだった。

「兄貴を味方につけるなんて卑怯だぞ!」

 ソラはループのことを何も覚えていない。

 今朝早くにリクがうちにきて、「昨日も八月八日だったよな?」と言い出したんだ。