∞8《インフィニティ・エイト》

「俺と兄貴……ガキんとき服は色違いなだけだったろ。だから、幼稚園、小学校と進級進学しても、新しいクラスになるたびクラスメートや先生たちから間違えられるの、すごくムカついてた」

「……うん、リクは間違われるたびに、いつも怒ってたね」

「みんなが「ねぇソラくん、勉強教えて?」なんて言うんだぞ。「俺はリクだ」って答えると「じゃあやっぱいいや」って言われる。勝手に間違えたくせに、勝手に失望されるんだ」

 みんなに悪気はないけれど、悪気がないからよけいリクは腹に据えかねる。

 昔からソラは勉強ができたし、ソラは穏やかで人当たりがいいから、教えてほしいと言われてもイヤな顔をしない。

 だからみんなソラに勉強を教わりたがる。

 でもソラとリクを見分けられないから、リクに声をかける。

 間違えられるたびにリクは傷ついていく。