私が最初のループの記憶を引き継がなかったように、ソラだけずっとループの記憶を維持するなんてこともないんだ。
ソラはループの記憶がリセットされたから、私に告白したこと、何も覚えていない。
私だけが、あの告白とキスのことを覚えているなんて。
指先で、自分の唇にそっと触れた。
昨日、ソラが触れた場所。
忘れないで、と願うようにくり返していたソラの気持ちが、やっとわかった。
自分だけがループの中にいるのって、忘れられてしまうことって、こんなに、寂しくて苦しいんだ。
私はその場に座り込んでしまう。
泣きたくて、息をするのも辛い。
「夏美。リクのところに行かなくていいの?」
忘れられるのは、こんなに苦しい。
悲しい。
私、リクにも、ソラにも、ちゃんと答えられていないのに。
本人たちは口にした記憶そのものがリセットされているなんて。
私は泣きながら、ソラの手を取る。
ソラはなぜ私が泣くのか理解できていない顔をする。
困ったように眦を下げて、私を見ている。
もどかしい。
「忘れないで、ソラ。お願い」
「忘れるって、何を?」
ここにいるのは、嫉妬心むき出して感情を叩きつけてきたソラではない。
ソラであることには変わりない。
同じソラなのに、同じループを越えようと話し合ったソラじゃない。
ぐしゃぐしゃに絡まりあった頭の中のもやもやが、だんだんと形になる。
私は走り出した。リクを追いかけて。
ソラはループの記憶がリセットされたから、私に告白したこと、何も覚えていない。
私だけが、あの告白とキスのことを覚えているなんて。
指先で、自分の唇にそっと触れた。
昨日、ソラが触れた場所。
忘れないで、と願うようにくり返していたソラの気持ちが、やっとわかった。
自分だけがループの中にいるのって、忘れられてしまうことって、こんなに、寂しくて苦しいんだ。
私はその場に座り込んでしまう。
泣きたくて、息をするのも辛い。
「夏美。リクのところに行かなくていいの?」
忘れられるのは、こんなに苦しい。
悲しい。
私、リクにも、ソラにも、ちゃんと答えられていないのに。
本人たちは口にした記憶そのものがリセットされているなんて。
私は泣きながら、ソラの手を取る。
ソラはなぜ私が泣くのか理解できていない顔をする。
困ったように眦を下げて、私を見ている。
もどかしい。
「忘れないで、ソラ。お願い」
「忘れるって、何を?」
ここにいるのは、嫉妬心むき出して感情を叩きつけてきたソラではない。
ソラであることには変わりない。
同じソラなのに、同じループを越えようと話し合ったソラじゃない。
ぐしゃぐしゃに絡まりあった頭の中のもやもやが、だんだんと形になる。
私は走り出した。リクを追いかけて。



