「夏美が誰の手を取ったとしても、横から奪い取りたい」と言ったのと同じ口で。
積もり積もった違和感が、ようやく形を成す。
……そうだ。なんで今日、ソラは何も言わないの。
ループが続いているから、他の方法をためそうって話が出てもいいはずなのに。
今ここにいるソラは、私にキスをしてきた五回目のソラではなく、「昨日のこと、覚えてる?」とカマをかけてきた四回目のソラでもない。
「……………ソラ」
「ん?」
「……昨日のこと、覚えてる?」
ソラは、一瞬だけ考えるように目を細めた。
「昨日って、七日? 何かあったっけ?」
私の中で、何かが音を立てて崩れた。
ここにいるのは、「八月八日を今日」だと思っているソラ。
ループの記憶を失っているソラ。
「……そっか」
乾いた声でそう返すのがやっとだった。
何も知らないソラの笑顔が、痛いほど胸に刺さる。
ループの記憶を維持しているのは私だけ。
積もり積もった違和感が、ようやく形を成す。
……そうだ。なんで今日、ソラは何も言わないの。
ループが続いているから、他の方法をためそうって話が出てもいいはずなのに。
今ここにいるソラは、私にキスをしてきた五回目のソラではなく、「昨日のこと、覚えてる?」とカマをかけてきた四回目のソラでもない。
「……………ソラ」
「ん?」
「……昨日のこと、覚えてる?」
ソラは、一瞬だけ考えるように目を細めた。
「昨日って、七日? 何かあったっけ?」
私の中で、何かが音を立てて崩れた。
ここにいるのは、「八月八日を今日」だと思っているソラ。
ループの記憶を失っているソラ。
「……そっか」
乾いた声でそう返すのがやっとだった。
何も知らないソラの笑顔が、痛いほど胸に刺さる。
ループの記憶を維持しているのは私だけ。



