∞8《インフィニティ・エイト》

「夏美。俺、お前のことが好きだ」

 これまでのループと同じように、リクが私に想いを伝える。

「ずっと言いたかった。今日言わないと、もう、言う機会ないから。本当は、陸上大会でメダル取って、その時言いたかった」

 リクは真っ直ぐな瞳で私を見つめていた。

 けれど、次の瞬間、リクはふっと視線をそらした。

「でも……今すぐ答えを聞くのが怖いんだ。だから……明日、答えを聞かせてくれ」

 それだけ言い残し、リクは花火会場のほうへと駆けていった。

 境内には私とソラだけが残される。

「……追わなくていいの、夏美」

 ソラはまるで、リクの恋を応援するようなことを言い出した。