∞8《インフィニティ・エイト》

 学校を出て、まっすぐに祭に向かう。

 境内には赤い提灯が灯り、屋台が立ち並ぶ。

 店の並びは、何回ループしても毎回同じ。

「夏美! 早くしろよ!」

「もう少し落ち着きなよ、リク」

「だって、これが夏美と過ごす最後の祭だろ? だったら思いっきり楽しまねぇと!」

 これが最後になるのかな。

 それとも、またループして八月八日の朝に戻されるのかな。

 私にはわからない。

 これまで通り、お社でお参りをする。

 鈴を鳴らして賽銭を入れて、お祈りする。

 三人で並んで手を合わせる。

 どうしたら、このループは終わるの?

 神様、教えて。

 三人で過ごす日々が終わることが怖かったのに、今はループが終わらないことが怖い。

 顔を上げると、二人は先にお祈りを終えて、私を見ていた。