∞8《インフィニティ・エイト》

 それは違うとハッキリ言える。

 ソラとリク以外の人に告白されても、その場ですぐ断る。

 なら、私がソラとリクに対して持っている気持ちは、形にするとなんなのかな?

 胸の奥で何かつっかえているような、モヤモヤする。

「ほら、早くしろよ夏美!」
「わかった。ちょっとだけ待ってて」

 リクに急かされてショルダーバッグを取りに戻る。

 何か違和感を覚えながらも、サンダルをつっかけて家を出た。

 暑い日差し。

 蜃気楼の昇るアスファルト。

 やまないセミの鳴き声。

 息苦しくなるくらいの湿度。

 商店街でミーコを見かけて、ミーコに話しかける。

「ミーコ。これまでありがとうね。なかなか帰ってこれなくなるけど、たまには遊びに来るからね」

 ミーコは私の方をちらりと見て大きく伸びをする。

 三回目のときと同じで、商店街のおじさんおばさんたちが別れを惜しんで、たくさん思い出話をしてくれた。

 段々と、小さな違和感が積もっていく。