「今夜もまたループが起きたら、次の夏美はまた、記憶がリセットされちゃうのかな。三度目までの夏美が忘れたように」
「……わからないよ。覚えていられるかどうかなんて」
「こうすれば、忘れないかな」
言うなり、ソラは私の頬を両手でとらえて唇を塞いだ。
頭の中が真っ白になる。
恋愛マンガにあるような、相思相愛の少年少女がするロマンチックなものじゃない。
何もかも奪いつくすような荒々しいキスだ。
息ができなくて、もがくように、ソラのシャツを掴む。
けれど、ソラは腕の力を緩めない。
むしろ、もっと深く、もっと強く、私の全てを支配するように口づける。
優しいソラの内側に、こんな熱が隠されていたなんて知らなかった。
「忘れないで、夏美」
長い口づけが終わり、ようやくソラは私を解放した。
「ソラ……」
「帰ろうか。あまり遅くなると母さんたちが心配する」
ソラはさっきの告白もキスも、何もなかったかのように振る舞い、いつもの笑顔を浮かべる。
忘れないでと言った本人が。
バスに乗って家路についても、私は顔を上げられなかった。
「……わからないよ。覚えていられるかどうかなんて」
「こうすれば、忘れないかな」
言うなり、ソラは私の頬を両手でとらえて唇を塞いだ。
頭の中が真っ白になる。
恋愛マンガにあるような、相思相愛の少年少女がするロマンチックなものじゃない。
何もかも奪いつくすような荒々しいキスだ。
息ができなくて、もがくように、ソラのシャツを掴む。
けれど、ソラは腕の力を緩めない。
むしろ、もっと深く、もっと強く、私の全てを支配するように口づける。
優しいソラの内側に、こんな熱が隠されていたなんて知らなかった。
「忘れないで、夏美」
長い口づけが終わり、ようやくソラは私を解放した。
「ソラ……」
「帰ろうか。あまり遅くなると母さんたちが心配する」
ソラはさっきの告白もキスも、何もなかったかのように振る舞い、いつもの笑顔を浮かべる。
忘れないでと言った本人が。
バスに乗って家路についても、私は顔を上げられなかった。



