「ごめん、夏美。俺、冷静じゃなかったよな。夏美を泣かせたかったわけじゃないんだ。…………悪い。先に帰る」
「リク」
無理矢理な作り笑いをして、リクはバス停に走っていってしまった。
そのままバス停にいたバスに乗り込む。
「気持ちを言葉にしてお互い傷つくくらいなら、何も言わないほうが、良かったのかな」
ソラはハンカチで私の目元を拭ってくれた。
そのまま私の手を引いて、川辺の遊歩道を歩き出す。
リクが行ったのとは逆の道だ。
日差しは暑くて、近くの公園は親子連れで賑わっている。
みんな明るく楽しそうなのに、私たちの空気だけどんよりと沈んでいる。
私がうまく答えを出せないから。
「僕とリクは、口にしないだけでお互いの気持ちずっと知っていたよ。いつ相手を出し抜くか、バチバチ火花が散っているような感じ。でも夏美は僕たちの気持ちに全然気づかなくて、もどかしかった」
「……そう、なんだ」
告白するタイミングが遅いか早いかだけで、私が気づかなかっただけで、二人はずっと互いを恋のライバルとして見ていた。
どちらが選ばれようと、私が二人を選ばなかったとしても、いつかこの日はおとずれていた。
「僕の部屋にそんな薄着で入れることも、男として意識されてないんだなって寂しくなった。僕が告白した記憶を引き継いでも、平気な顔をしている。きっと、恋愛対象にはなれないんだなって」
「だってソラの部屋には、子どもの頃から何回も入っているし……」
私の答えは、ソラの地雷を踏み抜いた。
「リク」
無理矢理な作り笑いをして、リクはバス停に走っていってしまった。
そのままバス停にいたバスに乗り込む。
「気持ちを言葉にしてお互い傷つくくらいなら、何も言わないほうが、良かったのかな」
ソラはハンカチで私の目元を拭ってくれた。
そのまま私の手を引いて、川辺の遊歩道を歩き出す。
リクが行ったのとは逆の道だ。
日差しは暑くて、近くの公園は親子連れで賑わっている。
みんな明るく楽しそうなのに、私たちの空気だけどんよりと沈んでいる。
私がうまく答えを出せないから。
「僕とリクは、口にしないだけでお互いの気持ちずっと知っていたよ。いつ相手を出し抜くか、バチバチ火花が散っているような感じ。でも夏美は僕たちの気持ちに全然気づかなくて、もどかしかった」
「……そう、なんだ」
告白するタイミングが遅いか早いかだけで、私が気づかなかっただけで、二人はずっと互いを恋のライバルとして見ていた。
どちらが選ばれようと、私が二人を選ばなかったとしても、いつかこの日はおとずれていた。
「僕の部屋にそんな薄着で入れることも、男として意識されてないんだなって寂しくなった。僕が告白した記憶を引き継いでも、平気な顔をしている。きっと、恋愛対象にはなれないんだなって」
「だってソラの部屋には、子どもの頃から何回も入っているし……」
私の答えは、ソラの地雷を踏み抜いた。



