∞8《インフィニティ・エイト》

 あのときも、ソラはすぐに気づいて助けてくれた。

 事情を聞かずに保健室に連れて行ってくれた。



 長袖ジャージも貸してくれて……体が冷えていたからすごく助かった。

 クラスのみんなが「ソラくんは絵本からとびだしてきた王子様だよね!」って言うのもわかる気がした。

 昔からこんなふうに、ソラは私の変化にすぐ気づいてくれるんだよね。

 小四くらいまで、私たちの身長差はほとんどなかった。

 でも、いつの間にかソラとリクに追い越されていて、見上げないと視線を合わせられないくらい差が開いた。

 足はリクの方がずっと早くなってて。

 勉強はソラの方がずっと頭が良くて。

 私はいつも助けられてばかりで、何も返せていない。