∞8《インフィニティ・エイト》

 もしかして、私の記憶にない何回目かのループの中で映画に来たのかな?

 ソラは私が寒がるって知ってて、先回りして私のためにホット紅茶を選んだの?

 私の中に浮かんだ疑問は、ソラが否定した。

「夏美は昔から、冷房に弱いでしょう。中学の時だって授業中に冷房で体調を崩していたじゃない」

「そ、そっか。ありがとう、そんなこともあったよね」

 少女漫画のヒーローみたいなことをさらりとやってのける。

 ソラの顔を直視できなくてスクリーンに視線を戻すけれど、なんだか落ち着かない。

 そう、中学のときにもこんなことがあった。