図鑑を読んでいるとソラが戻ってきた。
「おまたせ、夏美。麦茶でよかった?」
「うん。ありがとう」
グラスの表面にはうっすら結露がついていて、中で氷がくるくるまわる。
ほどよく冷えた麦茶で、汗がすうっとひいた。
ソラは図鑑を見て、ふわりと笑う。
「懐かしいものを読んでいるね」
「これ読んで、三人で流れ星を探しに行ったよね」
「あはは。そんなこともあったね」
髪を直したリクもやってきた。
勝手知ったる兄の部屋で、どかっと座布団に座って足を投げ出す。
それをよけるようにして、ソラは学習机の椅子に腰掛ける。
私の開いている図鑑を見て、リクはつまらなそうに言う。
「あ、その本まだあったのか。そこまでボロくなってんだから、いいかげん捨てればいいのに」
「リクにとってはゴミでも僕にとっては宝物なんだよ。僕が星を好きになったルーツなんだから。リクだって小学校のときにもらったマラソン大会の表彰状を、ゴミって言われたら嫌だろ」
「へーへー、悪うございました」
「もー、リクってば。なんで毎回ソラにかみつくの?」
ソラの背後にある窓から、庭木のモミジが見える。
星野家のお父さんが植えたものだ。
秋になるとキレイに赤く色づく。
「おまたせ、夏美。麦茶でよかった?」
「うん。ありがとう」
グラスの表面にはうっすら結露がついていて、中で氷がくるくるまわる。
ほどよく冷えた麦茶で、汗がすうっとひいた。
ソラは図鑑を見て、ふわりと笑う。
「懐かしいものを読んでいるね」
「これ読んで、三人で流れ星を探しに行ったよね」
「あはは。そんなこともあったね」
髪を直したリクもやってきた。
勝手知ったる兄の部屋で、どかっと座布団に座って足を投げ出す。
それをよけるようにして、ソラは学習机の椅子に腰掛ける。
私の開いている図鑑を見て、リクはつまらなそうに言う。
「あ、その本まだあったのか。そこまでボロくなってんだから、いいかげん捨てればいいのに」
「リクにとってはゴミでも僕にとっては宝物なんだよ。僕が星を好きになったルーツなんだから。リクだって小学校のときにもらったマラソン大会の表彰状を、ゴミって言われたら嫌だろ」
「へーへー、悪うございました」
「もー、リクってば。なんで毎回ソラにかみつくの?」
ソラの背後にある窓から、庭木のモミジが見える。
星野家のお父さんが植えたものだ。
秋になるとキレイに赤く色づく。



