「思い立ったが吉日だよね」
二人が来る前に、自分から会いに行った。
「ソラ、リク。いる?」
星野家のチャイムを鳴らすと、扉の向こうから階段を駆け下りてくる足音が聞こえた。
それから勢い良く扉が開く。
「夏美!? どうしたんだよ、こんな朝早くうちに来るなんて!」
リクの髪が竹ぼうきみたいになっていた。
いつも私のねぐせをからかうのに、リクだって寝起きはひどい有様じゃん。
「そっちこそどうしたの、その頭。モップ?」
「だ、だれがモップだっ!」
いつもからかわれている仕返しで頭を指せば、リクは自分の髪に触って顔を引きつらせる。
大慌てで洗面所にかけていった。
「どうしたの、夏美」
ソラは私が来るのをはじめからわかっていたかのようで、落ち着き払っている。
ループを知らないと言われたら、私が変な夢ばかり見るおかしな子ということで片付くよね。
深呼吸してソラに問いかける。
「……………ソラ。私、今からすごく変なこと聞くと思う。笑わないでくれる?」
「笑わないよ」
「……昨日のこと、覚えてる?」
私、これまでで一番緊張しているかもしれない。
ほんの数秒のはずなのに、沈黙が永遠にも感じてしまう。
「夏美が聞いているのは、どの昨日のこと? 八月七日? それとも…………八月八日?」
やっぱり、ソラも覚えているんだ。
八月八日が何度もくり返していることを。
「そのことで話したいの。あがってもいい?」
「いいよ。僕の部屋に行こうか」
「ありがとう」
サンダルのかかとを揃えて、邪魔にならないよう玄関の端においておく。
二人が来る前に、自分から会いに行った。
「ソラ、リク。いる?」
星野家のチャイムを鳴らすと、扉の向こうから階段を駆け下りてくる足音が聞こえた。
それから勢い良く扉が開く。
「夏美!? どうしたんだよ、こんな朝早くうちに来るなんて!」
リクの髪が竹ぼうきみたいになっていた。
いつも私のねぐせをからかうのに、リクだって寝起きはひどい有様じゃん。
「そっちこそどうしたの、その頭。モップ?」
「だ、だれがモップだっ!」
いつもからかわれている仕返しで頭を指せば、リクは自分の髪に触って顔を引きつらせる。
大慌てで洗面所にかけていった。
「どうしたの、夏美」
ソラは私が来るのをはじめからわかっていたかのようで、落ち着き払っている。
ループを知らないと言われたら、私が変な夢ばかり見るおかしな子ということで片付くよね。
深呼吸してソラに問いかける。
「……………ソラ。私、今からすごく変なこと聞くと思う。笑わないでくれる?」
「笑わないよ」
「……昨日のこと、覚えてる?」
私、これまでで一番緊張しているかもしれない。
ほんの数秒のはずなのに、沈黙が永遠にも感じてしまう。
「夏美が聞いているのは、どの昨日のこと? 八月七日? それとも…………八月八日?」
やっぱり、ソラも覚えているんだ。
八月八日が何度もくり返していることを。
「そのことで話したいの。あがってもいい?」
「いいよ。僕の部屋に行こうか」
「ありがとう」
サンダルのかかとを揃えて、邪魔にならないよう玄関の端においておく。



