何かを食べる気になれなくて、部屋に戻って布団に倒れ込んだ。
タオルケットに包まって、膝を抱える。
友達から恋のお悩み相談を聞かされることは多々あったけれど、自分が恋をする側になるなんて想像したことがなかった。
私が今抱えているものは、少女漫画の主人公のような、胸を踊らせるキレイなものじゃない。
知っちゃった。
もう、何も聞かなかった時間には戻らない。
ソラは私に告白した上で、これまで通りの幼なじみを演じている。
でも長年一緒にいたから、ソラが無理して笑っているのがわかる。
リクの告白を断っても、同じ顔をさせることになる。
ただの幼なじみ三人組でいたいなんて、二人を苦しめるだけのわがままでしかないんだ。
苦しめたいわけじゃないのに。
頭の中にソラに言われたことが蘇る。
「昨日のこと、覚えてる?」
ソラの言う昨日は──どの日を指しているの?
「忘れないで。何度でも言うよ。僕は、夏美のことが好きだ」
意識が眠りの世界に落ちていく。
────そしてまた、八月八日の朝が来た。
タオルケットに包まって、膝を抱える。
友達から恋のお悩み相談を聞かされることは多々あったけれど、自分が恋をする側になるなんて想像したことがなかった。
私が今抱えているものは、少女漫画の主人公のような、胸を踊らせるキレイなものじゃない。
知っちゃった。
もう、何も聞かなかった時間には戻らない。
ソラは私に告白した上で、これまで通りの幼なじみを演じている。
でも長年一緒にいたから、ソラが無理して笑っているのがわかる。
リクの告白を断っても、同じ顔をさせることになる。
ただの幼なじみ三人組でいたいなんて、二人を苦しめるだけのわがままでしかないんだ。
苦しめたいわけじゃないのに。
頭の中にソラに言われたことが蘇る。
「昨日のこと、覚えてる?」
ソラの言う昨日は──どの日を指しているの?
「忘れないで。何度でも言うよ。僕は、夏美のことが好きだ」
意識が眠りの世界に落ちていく。
────そしてまた、八月八日の朝が来た。



