リクが戻ってきてから、ソラは一切その話題に触れずに、普通の会話を徹底した。
"いつも通りの三人"に戻っただけなのに、もやもやする。
「あとは祭に行こうぜ。射的で夏美の好きなもん取ってやるよ!」
「やめときなよリク。絶対落とせないから」
「うるせー兄貴! やる前から諦めんな! 気合いがあればなんとかなる!」
なんでもう一度八月八日が来たのか、わからない。
「よーし。待ってろよ夏美。俺があのぬいぐるみを取ってやる!」
「お、いいねぇ兄さん。彼女のために当てるか!」
おじさんがはやし立てるところも同じ。
何回挑戦してもぬいぐるみに当てることはできず、参加賞の塩アメだけが増える。
リクが「ぬいぐるみに重石いれてんだろ!」と店のおじさんに的はずれな文句をいうところも同じだった。
──ヒュルルル、ドンッ!
夜空に大輪の花が咲いた。
昨日見たのと同じ形、同じ色の花火。
鮮やかな光が辺りを照らし、祭の喧騒が境内を包む。
人々の波が、花火会場へと流れていく。
そんな中、リクが立ち止まった。
「夏美」
呼びかける声のトーンも昨日と同じ。
「俺、お前のことが好きだ」
リクは緊張ぎみに声を震わせ、夏美をまっすぐ見る。
いつものお調子者のリクじゃない、真剣な顔になる。
"いつも通りの三人"に戻っただけなのに、もやもやする。
「あとは祭に行こうぜ。射的で夏美の好きなもん取ってやるよ!」
「やめときなよリク。絶対落とせないから」
「うるせー兄貴! やる前から諦めんな! 気合いがあればなんとかなる!」
なんでもう一度八月八日が来たのか、わからない。
「よーし。待ってろよ夏美。俺があのぬいぐるみを取ってやる!」
「お、いいねぇ兄さん。彼女のために当てるか!」
おじさんがはやし立てるところも同じ。
何回挑戦してもぬいぐるみに当てることはできず、参加賞の塩アメだけが増える。
リクが「ぬいぐるみに重石いれてんだろ!」と店のおじさんに的はずれな文句をいうところも同じだった。
──ヒュルルル、ドンッ!
夜空に大輪の花が咲いた。
昨日見たのと同じ形、同じ色の花火。
鮮やかな光が辺りを照らし、祭の喧騒が境内を包む。
人々の波が、花火会場へと流れていく。
そんな中、リクが立ち止まった。
「夏美」
呼びかける声のトーンも昨日と同じ。
「俺、お前のことが好きだ」
リクは緊張ぎみに声を震わせ、夏美をまっすぐ見る。
いつものお調子者のリクじゃない、真剣な顔になる。



