∞8《インフィニティ・エイト》

 昨日は学校に来ていないはずだよね?

 あるはずのない記憶が私の中にある。

「……夏美」

「なに?」

「昨日のこと、覚えてる?」

 ソラの言葉に、心臓が跳ねた。

「忘れないで、夏美」

 いつもよりもワントーン低い、穏やかで静かな声。

「何度でも言うよ。僕は、夏美が好きだ」

 静かな、けれどはっきりとした声だ。

 あれ? 前にも、同じことを言われた?

 だけど、それはいつ?

 夢の中で?

「夏美は僕のことどう思っている? ただの友達? それとも、僕と同じ気持ちを持ってくれている?」

 ─────昨日(・・)は、こんなこと言われなかった。