∞8《インフィニティ・エイト》

「おはようおばちゃん! うん、明日出発なんだ」

「寂しくなるわぁ。ソラくんもリクくんも寂しくて泣くんでねぇか?」

「泣くかな?」

「こんなことで泣くわけないだろ。俺も兄貴ももう高三なんだぞ。引っ越すっつっても国内だしさー」

 ……前にも同じことを言われたような気がする。

 そんなわけないよね、だって、今日がここで過ごせる最後の日だよ?

 昨日も来ていたなら、おじちゃんたちが同じことを言うわけないじゃない。

 とりあえずリクのスネにローキックをおみまいした。

 店の奥にいたおじさんたちも出てきた。

「夏美ちゃん、福岡行ぐって? 気いつけていけよ?」

「うん。ありがとう。気をつけるね」

「間違えて内履き(ズック)はいたまんまで帰ってきとったんが懐かしいなぁ」

「もー。おじさんてば。それは私が小一のときでしょー。さすがにもう間違えないよ」


 ミーコと遊んで、顔馴染みのおじさんおばさんたちに盛大に見送られた。

 それからごはんをゲットするため、コンビニに立ち寄る。