「おそよう!」
リクが私の頭を指して笑う。
「なんだその寝ぐせ! ボッサボサじゃん」
「もー! うるさいな。いいじゃんちょっとくらい」
いつもの軽口に言い返して、寝癖を手でおさえた。
……?
なんでだろう。
昨日も、こんなやり取りをした気がする。
あれ? 昨日?
昨日って、八月七日?
「髪くらいちゃんと直せよー。今日は最後の思い出作りなんだからさ!」
変だな。
昨日も、聞いた気がする。
でも、引っ越す前日は今日しかないから、昨日聞いたなんてあるわけが……。
「夏美、具合がよくないの? 顔色悪いよ。具合が悪いなら休んでいたほうがいいかもしれない」
ソラがそっと手を伸ばして、私の前髪を指先でのける。
触れられた部分が熱い。
一瞬、夜空の下で私に向き合うソラの姿が見えた気がした。
胸が熱い。鼓動が早くなる。
なんで私、こんなに緊張してるの。
「な、んでもない……。学校に行くの?」
「おう。最後なんだし、行こうぜ!」
リクは満足そうに頷くと、私の腕を取ろうとする。
反射的に手を引っ込めてしまった。
何してるの、私。
リクが私の手を引っ張るのはいつものことなのに。
リクが私の頭を指して笑う。
「なんだその寝ぐせ! ボッサボサじゃん」
「もー! うるさいな。いいじゃんちょっとくらい」
いつもの軽口に言い返して、寝癖を手でおさえた。
……?
なんでだろう。
昨日も、こんなやり取りをした気がする。
あれ? 昨日?
昨日って、八月七日?
「髪くらいちゃんと直せよー。今日は最後の思い出作りなんだからさ!」
変だな。
昨日も、聞いた気がする。
でも、引っ越す前日は今日しかないから、昨日聞いたなんてあるわけが……。
「夏美、具合がよくないの? 顔色悪いよ。具合が悪いなら休んでいたほうがいいかもしれない」
ソラがそっと手を伸ばして、私の前髪を指先でのける。
触れられた部分が熱い。
一瞬、夜空の下で私に向き合うソラの姿が見えた気がした。
胸が熱い。鼓動が早くなる。
なんで私、こんなに緊張してるの。
「な、んでもない……。学校に行くの?」
「おう。最後なんだし、行こうぜ!」
リクは満足そうに頷くと、私の腕を取ろうとする。
反射的に手を引っ込めてしまった。
何してるの、私。
リクが私の手を引っ張るのはいつものことなのに。



