∞8《インフィニティ・エイト》

 最初は、ちらっと顔を出してあとは幽霊部員になってブッチしようなんて思っていたのに。

 だって、部活に来ればソラ先輩に会えるんだよ!?

 何もする気がなかった高校生活に目標ができた。

 ソラ先輩はすごく完璧な王子様で、話せば話すほどに惹かれていく。

 優しいし、頭がいいし、星のことを何も知らなかったあたしを笑ったりせず、丁寧に教えてくれる。

 静かに空を見上げる横顔はとても理知的。

 星空の名前をもつ先輩。

 天文部に入るべくしてなったような人だった。

部活のとき、スマホで星をとるふりしながらソラ先輩を隠し撮りした。

 その写真は学習机に飾っている。

 いつでもソラ先輩の顔を見ることができるから幸せ。

 ソラ先輩、彼女いないって話だし、あたしがなれたらいいのに。