∞8《インフィニティ・エイト》

 高校に入学してすぐ、あたし、篠原芽衣は悩んでいた。

"必ず部活に入らなきゃいけない"

 それがこの高校の校則だった。

 でも、特にやりたいこともないんだよなー。

 ここって電車が一時間に一本しかない。

 遊び場と呼べる場所は、家から電車とバスを乗り継がないといけないくらい遠い。

 友だちとちょっとカラオケに行きたくても、わざわざ電車に乗るの。

 まじでイヤ。

 あたしは、なんにもないこの超ど田舎から、さっさと出て行きたい。

 卒業したらさっさと東京に出て休みのたびに渋谷で遊ぶんだ。

 そのためだけに高校三年間を無難にやり過ごす。