∞8《インフィニティ・エイト》

 何やら含みのあることを言って、ソラは私の頭を撫でた。

 中身が何なのかすごく気になる。

 でも勝手に見ちゃいけないものだと言われているし。

 ソラがスーツケースを持ってくれて、これから住むことになるマンションに案内してくれる。

 東京は新潟のように雪が降ることはあまりないけれど、海からの風が強いのか痛い風が吹く。

 高層ビルが建ち並ぶ景色に圧倒されてしまう。

 真上を見てもビルが視界に入り切らない。

 こんなに大きい建物、新潟には無かったよ。

 新幹線がとまる主要駅から小さな駅へ乗り換える。

 閑静な住宅地へ抜けると、町並みは新潟の「ちょっと栄えている駅前」くらいのぷち都会になった。

 居るのは散歩をするおばあちゃんや犬の散歩をするおじさん、自転車に乗った子どもたち。

 なんとものどかな光景だな。

 茶色い壁のマンションの前で足を止める。