大きくてあたたかい手が、心地いい。
ループが終わって以降、ちょこちょこ私の知らないソラが顔を出す。
私をからかって反応を楽しむ意地悪な顔だ。
いつもの品行方正で優等生なソラはどこに行ってしまったのかな。
誰にもわがままを言わなかったソラが、私にだけ独占欲むき出しでわがまま言ってくるのって、なんだか嬉しい。
これが惚れた弱みというものなのかな。
「夏美、そろそろ行かないと」
母さんに促されて、私はキャリーバッグを引く。
「じゃあね、みんな」
最後にもう一度、顔を見渡す。
リクは笑って手を振っていた。
おばさんはハンカチを握りしめ、おじさんは肩を抱いて慰めている。
そして──ソラ。
ソラはじっと、私を見つめていた。
「向こうに着いたら、連絡するからね。ソラ」
「待ってるよ」
短く交わした言葉の中に、言葉にできない想いが詰まっていた。
ループが終わって以降、ちょこちょこ私の知らないソラが顔を出す。
私をからかって反応を楽しむ意地悪な顔だ。
いつもの品行方正で優等生なソラはどこに行ってしまったのかな。
誰にもわがままを言わなかったソラが、私にだけ独占欲むき出しでわがまま言ってくるのって、なんだか嬉しい。
これが惚れた弱みというものなのかな。
「夏美、そろそろ行かないと」
母さんに促されて、私はキャリーバッグを引く。
「じゃあね、みんな」
最後にもう一度、顔を見渡す。
リクは笑って手を振っていた。
おばさんはハンカチを握りしめ、おじさんは肩を抱いて慰めている。
そして──ソラ。
ソラはじっと、私を見つめていた。
「向こうに着いたら、連絡するからね。ソラ」
「待ってるよ」
短く交わした言葉の中に、言葉にできない想いが詰まっていた。



