∞8《インフィニティ・エイト》

「そっかー、ソラに好きな子がいるなら、私が近くにいたら勘違いさせちゃうよね。私にできることがあるなら応援するからね、がんばれソラ」とソラと距離を取るところまで想像できる。

 私はそういうタイプだって、全部見透かされてる。

「そこを気にするってことは、夏美も少しはヤキモチ焼いてくれていたのかな?」

「ちがいますー!」

「はいはい。そういうことにしておくよ。それで、東京で一緒に住むの、考えてくれた?」

 一旦逸れた話を引き戻される。

 答えは決まりきっている。

「うん。一緒に暮らしたい。でも、お父さんとお母さんの許可、ちゃんと取ってからね」

「もちろんだよ。約束」

 こうして、八月九日がはじまった。