∞8《インフィニティ・エイト》

 やっと自分たちの答えにたどり着いた。

「ねえ夏美。また、八月八日が巡ったらどうする? 目覚めたら、次も八月八日だったら。僕と夏美、二人とも今の、八回目のループの記憶を失ったら?」

 ソラの言葉に、ハッとした。

 ここでループが終わるなんて確証はない。
 
「それなら、八月九日になる瞬間まで、私たち二人で一緒にいて、確かめよう」

 私はソラの背に手を回して、ソラの胸に顔を埋める。

 ソラに忘れてほしくない。

 忘れたくない。

 ソラを好きだと思うこの気持ちを持って、明日を迎えたい。

「もしもソラが今日を忘れてしまっても、私が思い出させる。だから、ソラも、私が忘れたときは私を引っ張って」

 ソラは一瞬だけ驚いたけど、すぐに頷いた。

「……うん僕も、何度でも伝えるよ」

 二人で帰宅して、私は「もう少しだけソラといたい」と母さんにお願いして、家の縁側にソラと並んで座った。