∞8《インフィニティ・エイト》

「私は、ずっとソラが好きだった。ソラがいないと、だめ」

 八回も同じ日を繰り返して、ようやく気づいた。

 ソラの隣が、私の一番落ち着く場所だった。

 次の瞬間──唇が、塞がれた。



 驚く間もなく、触れた箇所から熱が伝わる。

 積み重なった想いをぶつけるような、深くて確かな口づけ。

 ソラの手が私の頬に触れる。

「……っ」

 唇が離れた、その瞬間だった。

 ソラの表情が、一変する。

「……思い出した」

「……ソラ?」

「僕、前にも、夏美にこうして……。そうだ、僕たちは、何回も今日をくり返していたんだ」

 ソラの瞳から、涙が溢れた。

 痛いくらいに強く私を抱きしめる。

「………………やっと、夏美の答え、聞けた」