∞8《インフィニティ・エイト》

 頭の中で、ぐるぐると同じ言葉が回る。

 ソラを取られてしまう。

 ソラは他の女の子の手を取って、友達より遠い存在になる。

 今さら、本当に、今さら自分の気持ちがわかった。
 
 気づけばソラの手を掴んでいた。

「……嫌、だめ。ソラを取らないで。ソラの隣は、渡したくない」

 ソラが驚き、目を見開く。

「はあ!? ただのお友だちなら引っ込んでてくれません!? 今あたしが告白してるとこなのに! これまでずっとお友だちごっこしてて、なんで今になってしゃしゃり出てくるんです!? どうせ明日には遠くに行くんでしょ? あんたに勝ち目なんてあるわけ」

 芽衣さんがまなじりをあげ、声を荒らげる。

 けれど、もう止まれなかった。

 私は泣きながら叫ぶ。

「私は、ソラが好き。ソラ、ソラじゃないと、だめ!」