「あー! ソラ先輩だ! ここで会えて嬉しいです!」
天文部の芽衣さんだ。
朝顔柄の浴衣を着こなしていて、ヘアセットも可愛らしい。
浴衣に合わせた色のネイルもしている。
芽衣さんはちらりと意味有りげに私を見てから、ソラに聞く。
「ソラ先輩は、青井先輩と付き合っているんですか?」
二人で祭に来てはいるけれど、今の私とソラの関係を表す言葉があるなら幼なじみ以外にない。
「…………付き合ってはいないけれど」
ソラは眉をひそめて、どこか冷たい声で答える。
「なら……あたしと、付き合ってくれませんか? ソラ先輩のこと、好きなんです!」
ソラが告白された。
それも、私の目の前で。
「青井先輩は明日遠くに引っ越すんでしょう? ただのお友達なんでしょう? 邪魔ものはどこかに行ってください。雰囲気台無しなんで」
芽衣さんは私を睨みながら牽制してくる。
私はソラと芽衣さんの恋路の邪魔者?
私はソラの告白に答えられていない。
ソラが恋を見つけても止める権利はない。
ただの幼馴染だから。
黙ったままのソラに、芽衣さんはなおも続ける。
「お試しであたしと付き合ってください! あたしのほうが絶対この人よりかわいいし、彼女にしたら自慢できます」
芽衣さんは声を大にして、一歩踏み出す。
「今はただの後輩としか思えなかったとしても、付き合ううちに好きになるってあるでしょう? あたし、ソラ先輩のこと一目惚れで、この二年ずっとソラ先輩のこと見てました。ソラ先輩のおかげで、星も、部活も好きになれたんです。部活で一緒にいるうちに、ソラ先輩の優しいとこ、誠実なとこ、いろんな先輩を見てもっと惹かれたんです。本当に、好きなんです!」
芽衣さんがありったけの想いをソラに告げる。
何周ループしてもこの子が私によそよそしかった理由。
芽衣さんはソラの近くにいる私のことが、嫌いだったんだ。
私は知らないところでずっと、芽衣さんにライバル視されていた。
境内に太鼓の音が響く。
花火が夜空に上がった。
なのに、私の耳には何も入ってこなかった。
心臓が激しく鳴っている。
息苦しい。
もしソラが、芽依さんの手を取ったら。
だめ。そんなの、絶対にだめ。
ソラの隣は、私の……。
天文部の芽衣さんだ。
朝顔柄の浴衣を着こなしていて、ヘアセットも可愛らしい。
浴衣に合わせた色のネイルもしている。
芽衣さんはちらりと意味有りげに私を見てから、ソラに聞く。
「ソラ先輩は、青井先輩と付き合っているんですか?」
二人で祭に来てはいるけれど、今の私とソラの関係を表す言葉があるなら幼なじみ以外にない。
「…………付き合ってはいないけれど」
ソラは眉をひそめて、どこか冷たい声で答える。
「なら……あたしと、付き合ってくれませんか? ソラ先輩のこと、好きなんです!」
ソラが告白された。
それも、私の目の前で。
「青井先輩は明日遠くに引っ越すんでしょう? ただのお友達なんでしょう? 邪魔ものはどこかに行ってください。雰囲気台無しなんで」
芽衣さんは私を睨みながら牽制してくる。
私はソラと芽衣さんの恋路の邪魔者?
私はソラの告白に答えられていない。
ソラが恋を見つけても止める権利はない。
ただの幼馴染だから。
黙ったままのソラに、芽衣さんはなおも続ける。
「お試しであたしと付き合ってください! あたしのほうが絶対この人よりかわいいし、彼女にしたら自慢できます」
芽衣さんは声を大にして、一歩踏み出す。
「今はただの後輩としか思えなかったとしても、付き合ううちに好きになるってあるでしょう? あたし、ソラ先輩のこと一目惚れで、この二年ずっとソラ先輩のこと見てました。ソラ先輩のおかげで、星も、部活も好きになれたんです。部活で一緒にいるうちに、ソラ先輩の優しいとこ、誠実なとこ、いろんな先輩を見てもっと惹かれたんです。本当に、好きなんです!」
芽衣さんがありったけの想いをソラに告げる。
何周ループしてもこの子が私によそよそしかった理由。
芽衣さんはソラの近くにいる私のことが、嫌いだったんだ。
私は知らないところでずっと、芽衣さんにライバル視されていた。
境内に太鼓の音が響く。
花火が夜空に上がった。
なのに、私の耳には何も入ってこなかった。
心臓が激しく鳴っている。
息苦しい。
もしソラが、芽依さんの手を取ったら。
だめ。そんなの、絶対にだめ。
ソラの隣は、私の……。



