∞8《インフィニティ・エイト》

「ええと、ごめん、夏美。夜になったら迎えに行くから、もう少しだけ受験勉強したいんだ」

「そっか。私が隣で話してたら、勉強に集中できないもんね」

 たぶんソラが言いたかったことはこれじゃない。

 でも、問い詰めてもソラはきっと七回目のときのように逃げてしまう。

 ここはおとなしく引き下がろう。

「それじゃあ夏美、迎えに行くのは二十時でいいかな」

「うん。わかった」

 八月七日までの私たちとほとんど変わらない会話。

 なのにお互い、どこか手探り状態だった。

 ……ループする前の私は、ソラとどうやって話していたっけ。

 どうするのが自然(・・)なんだろう。

 もっとソラと話したいのに。