∞8《インフィニティ・エイト》

 おばさんが持ってきてくれたのは熱い紅茶と、小魚アーモンド、ももゼリーというなんとも不思議な組み合わせだ。

 ソラは当たり前のように小魚を口に入れている。

「ゼリーは夏美のだから、食べていいよ。毎年この時期になるとお中元でたくさん来るんだ。うちじゃ食べないから」

 大食いのリクがいてなかなか減らないのは、リクが甘い食べ物を嫌いだからだ。

 ただでさえ嫌いなのに「リクくんたち子どもだから甘いの好きだよねぇ? お中元たくさん送ったからねー?」を毎年善意でやられたら、嫌になるのも無理はないかも。

 私も親戚から善意でホラー映画のチケットをプレゼントされたら泣いちゃうもん。

「それじゃ、遠慮なくいただきまーす」

 私はよく冷えたゼリーにスプーンを差し込んで、一口食べる。

 さらりとしていて甘くて美味しい。

 スティックシュガーをカップに入れて、スプーンでくるくると混ぜて口をつける。

 ソラは何も入れない、ストレートティーを飲む。

 いつもならリクも一緒にいてさわいでいるけれど、ソラと二人きりだととても静かだな。