「………うん。天文学のこと、もっとくわしく学びたいんだ。天文学の教員なりたい。それに、小さい頃星まつりで教わったみたいに、お祭に来る子どもたちに星のことを教えたい」
夢を語るソラは、とても優しい顔をしている。
将来どうしたいか、ループに陥る前にも話をするチャンスはいくらでもあったはずなのに。
私たちは初めて将来の話をしている。
もしかしたら、そういう会話になるのを避けていたのかもしれない。
引っ越しが決まってから、先の話をするのを避けてきた気がする。
八月九日以降、ここに私はいない。
私がいない未来の話。
「……いいね。ソラにすごく合ってると思う。去年の星まつりでも、先生の話すごく熱心に聞いていたもんね。ソラなら絶対、天文学者になれるよ」
「そうかな」
ソラは頬をかいて笑う。
ソラの横顔をじっと見ていたら、視線に気づいたソラが私を見る。
「な、なに? どうしたの夏美」
幾度も巡るループの中で、何度も好きだと言ってくれたソラ。
いまはループの記憶を持たないソラ。
ソラであってソラじゃない、すごく不思議。
私は、ソラのことをどう思ってるのかな?
ソラが口に出さないだけで、ソラがループの中で言ってきたことは全部ソラの本音。
七回目のソラは何も言わなかった。
黙って私を見送るつもりだった。
たぶん、一回目のループでリクが私に告白しなかったら、ソラは気持ちを隠したまま終わりにするつもりだった。
夢を語るソラは、とても優しい顔をしている。
将来どうしたいか、ループに陥る前にも話をするチャンスはいくらでもあったはずなのに。
私たちは初めて将来の話をしている。
もしかしたら、そういう会話になるのを避けていたのかもしれない。
引っ越しが決まってから、先の話をするのを避けてきた気がする。
八月九日以降、ここに私はいない。
私がいない未来の話。
「……いいね。ソラにすごく合ってると思う。去年の星まつりでも、先生の話すごく熱心に聞いていたもんね。ソラなら絶対、天文学者になれるよ」
「そうかな」
ソラは頬をかいて笑う。
ソラの横顔をじっと見ていたら、視線に気づいたソラが私を見る。
「な、なに? どうしたの夏美」
幾度も巡るループの中で、何度も好きだと言ってくれたソラ。
いまはループの記憶を持たないソラ。
ソラであってソラじゃない、すごく不思議。
私は、ソラのことをどう思ってるのかな?
ソラが口に出さないだけで、ソラがループの中で言ってきたことは全部ソラの本音。
七回目のソラは何も言わなかった。
黙って私を見送るつもりだった。
たぶん、一回目のループでリクが私に告白しなかったら、ソラは気持ちを隠したまま終わりにするつもりだった。



