受験で不合格だった、それだけのことで、なんで。
なんで僕と友達を否定するんだ。
「睡眠時間も削れ。七時間も寝てるからバカになるんだ」
「……なんであなたはこんなに無能なのよ……。恥ずかしくてお義父さんたちに顔向けできないわ」
僕の両親は、県内有数の進学校の教師だった。
自分の教え子が何人もの有名大合格しているのが自慢だった。
「私達に恥をかかせて楽しい!? 親の立場も考えなさいよ! 教師の子どもが大学落ちたなんて、一生の笑い者じゃないの!」
「卒業式が終わったら家から出てけ! この恥晒し!」
僕はただうつむき、息を殺して座っていた。
「ユウト。床に両手をついて俺と母さんに謝れ。ストレート合格できなくてごめんなさい、顔に泥を塗って申し訳ございませんでした、教師になれないのは僕の努力が足りなかったからです、と!」
