ある配信者の半生 ー学歴至上主義の両親に捨てられた僕の物語ー

 仕事は肉体労働だから、はじめは体力的にきつくてめげそうになった。

 でも、心が折れそうになるたびに、あの絶縁状を開いて闘志を燃やした。

 何があっても諦めない。

 一年経ってひと通り仕事を覚えると、サエさんは系列の旅館を紹介してくれた。

 系列の人手不足の旅館に赴き、裏方で働く。

 ときに北海道へ、ときに九州へ。

 日本各地を旅した。

 今日は湖の散策をしよう。
 次の休みはあの山に登ろう。

 次々と訪れる景色の中で、僕はただその瞬間を楽しんでいた。

 不安で仕方なかった真っ白な未来に、夢と希望を描いていく。