ある配信者の半生 ー学歴至上主義の両親に捨てられた僕の物語ー

 終点駅に着いたときには、日が落ちていた。

 駅近のビジネスホテルはどこも満室。

 唯一、部屋が空いていたネットカフェに入った。

 昨日までは家の布団に寝ていたのに、半個室のソファにブランケット一枚で横になる。

 隣の個室から何かの映画の音と、それを見て笑う声が響いてくる。

 ──そういえば僕、みんなみたいに笑ったことないな。

 親に言われるまま生きてきた結果、僕はみんなの当たり前を何も知らない空っぽの人間になった。

 そのことに気づいて、虚しくなった。